驚愕事実
4.驚愕事実
6人分の選挙用の文章が揃い、各クラスに配られた。
…なんか、変な感じ。
選挙の原稿を作る“自分”と、クラスで出来上がったそれを受け取る“自分”が全然別物のように思えた。
クラスの“自分”は、1人の候補者の文に目を通す。
まだ数えるほどしか会ったことない彼女……宗方華奈の文章もまた、なかなかのものだった。
だが、クラスの“自分”は、それ以上何か考えるわけでもなく、授業の準備に取りかかる。
候補者を一度集めようとか選挙の打ち合わせをしようとかいった考えは、部室に行くまではさらさら思いつかないだろう。
それに、今はすぐ訪れる選挙よりも、だんだんと迫りくる試験に気を取られていた。
「ゆう~!」
「ん、何??」
その日の夕方、部活に向かってる途中で楓に呼び止められた。
振り返ると、バイオリンを片手に持ち、楽譜やら音叉やらを抱える楓がいた。
「今、部室行ってきたんだけど……本番で喋るのはゆうだけらしいよ♪♪」
「本番って……選挙演説で!?」
「うん。時間ないし~信任だしw」
「うそぉ~~」
私は愕然と立ち尽くした。
苦労して書いたあの4人分は一体……
「じゃあ、4人分もいらなかったじゃん」
「プリントで配ったんだから必要だったよ♪ありがとねぇ~」
「………………あ~…もっと適当に作れば良かったぁ」
なんだかんだ言っても、読みやすさを考え試行錯誤した代物。
声に出して読まれることがないならば、もっと難しい言葉でかっこよくしたのに……。
深い溜め息と共に、がっくりと肩を落とすが…一方、楓はるんるん気分で歩いていく。
「まぁ、頑張りたまえ☆あ、もうすぐミーティングだよぉ」
楓の後ろ姿を見つめながら、再び大きな溜め息1つ。
バイオリン片手に、私も後ろに続いていった。
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コメント
まぁたトモくんでてないよ・・・(苦笑)
これ聞いたときはホント驚きました!
だって、中学なんか応援演説付きでバリバリやってたのに・・・。
高校の選挙のしょぼさにはビックリ!
いくら信任だからって、言わなきゃダメですよねぇ・・・。
投稿: ゆう | 2006年7月 8日 (土) 11時38分